Lesson2-1 WEBライティングの準備・計画①

テーマが決まったらすぐに
ライティングをスタートできるわけではありません。

読者に読んでもらえる記事にするためには、準備が必要です。

Lesson2では、WEBライティングをする前に決めておくべき、
計画やルールについて学びましょう。

1.リサーチする

まずはあなたが書こうと思っているテーマの、
リサーチから始めましょう。

リサーチは、以下のことを意識しておこなってください。

  • 書きたいテーマをよく理解する
  • テーマに対する読者のニーズを調べる

そのテーマがどうして重要なのか、
読者にどのように役立つのか、
リサーチしてみましょう。

同じテーマで書かれているコンテンツがあれば、
参考にしてみるのも良いでしょう。

情報収集の注意点

WEBライティングの情報収集には、
インターネットを利用するのがとても簡単で便利です。

しかし、インターネットでの情報収集には注意が必要です。

あなたが何かをインターネットで検索した時、
同じような内容が書かれたページをいくつも見つけたことはありませんか。

それは、インターネット上の別の記事を参考にして書かれた、
または再編集されただけのものであるからです。

この場合、記事の情報源がどこにあるか判断がつかず、
信頼できません。

インターネットを利用するなら、
信頼できるサイトと、できないサイトを見極めてください。

官公庁が出している情報や、
上場企業の公式WEBサイトなどに掲載されている情報は、
信頼できる可能性が高いです。

その他、医療機関、論文、金融、新聞の情報も、
信頼度が高い
です。

それ以外のサイトで情報収集するなら、
自分の理解を深めるために使うだけにして、
参考程度にとどめるようにしましょう。

取材で情報収集する

確実な情報収集は、自分で取材をすることです。

例えば「化粧品」がテーマなら、
皮膚科医や美容研究家などに実際に話を聞きます。

「料理」がテーマなら、
栄養士など資格のある人や、料理研究家として活動している人に
話を聞きに行っても良いでしょう。

取材をすることで、
インターネットの記事を編集しただけの記事とは違う、
他にはないオリジナリティーのある記事を作成することができます。

2.ターゲットを決める

テーマが決まったら、次はターゲットを絞りこむ作業に入ります。

あなたが書いた記事を読むのはどんな人でしょうか。

「WEBで公開する記事なのにターゲットが必要?」

「ターゲットを決めない方がたくさんの人に読んでもらえるのでは?」

と思うかもしれませんが、それは違います。

読者に、

「この記事は自分に関係のある記事だ」
「まさに自分のために書かれたものだ」

と思われないと、実際には読んでもらえません。

万人のために書かれた文章は、
誰にも興味を持ってもらえない可能性があるのです。

例えば、クライアントから「夕飯のレシピを含めたコラムを書いてほしい」
と依頼を受けた場合、
レシピ1つにしてもターゲットが変われば内容が変わってきます。

仕事と子育てを両立している忙しい人が平日の夕飯に作るなら、
時短で、かつ、栄養も考えられたレシピが良いでしょう。

子どもがいない夫婦がターゲットなら、
お酒のおつまみになるようなレシピなどが、候補に上がりそうです。

ターゲットが男性なら、
豪快な一品料理のレシピが喜ばれるかもしれません。

ペルソナの設定

ターゲットの属性は、できるだけ細かく設定した方が良いと言えます。

ターゲットを絞り、
属性を細かく設定したターゲットの具体的な人物像を
「ペルソナ」と言います。

ペルソナを設定しておくと、
ターゲットがブレる心配がありませんし、
チームで作業する場合も共有するのに便利です。

また、読者にとってよりリアリティのある文章が書けるという
メリットもあります。

テーマによってペルソナの設定項目は変わりますが、
基本的な項目には次のようなものがありますので、
参考にしてください。

  • 名前
  • 年齢
  • 性別
  • 職業/役職
  • 年収
  • 学歴
  • 家族構成
  • 居住地
  • 趣味
  • 情報収集源
  • 利用しているメディア

最初に書かれた「名前」は記事の中に使うわけではありませんが、
より具体化してイメージしやすいように設定した方が良いでしょう。

さらに職業、役職、年収を設定することで、
社会的な地位のイメージがつきやすくなります。

職業や年収が異なると、
それぞれ悩みや要望なども異なってくるので、
しっかり設定しましょう。

上記のような内容を中心に履歴書のような表を作り、
できれば写真もつけておくと、
よりイメージが固まりやすくなります。


次のページでも引き続き、
WEBライティングの前に準備しておきたいことについて
学習します。