Lesson2-2 WEBライティングの準備・計画②

3.目的を設定する

ターゲットを明確にしたら、
次は目的を設定しましょう。

読者が求めているものは?

読者がインターネットで検索する時、
例えば次のような目的が考えられます。

  • 何かを知りたい、調べたい
  • 何かを買いたい
  • 何かに悩みがあるから解決したい

あなたが取り上げたテーマについて読者が検索する時、
読者がどのようなことを目的としているのか、
考えてみましょう。

読者が検索する理由がわからない時は、
実際に自分で検索してみることで、調べることができます。

例えば、検索結果に解説記事が上位に並ぶなら、
多くの読者は「何かを知りたい、調べたい」状況である
ことがわかります。

一方で、通販サイトや、おすすめ商品の紹介記事が上位に並ぶなら、
多くの読者は「買いたい」「比較したい」状況であることが
わかります。

あなたが読者に与えたいものは?

読者が求めていることがわかったら、
次は、あなたが読者に与えたいこと、
または読者に取ってもらいたい行動を考えてください。

例えば「読者の悩みを解決してあげたい」かもしれませんし、
「商品を購入してほしい」かもしれません。

目的に沿ったライティングを

読者が求めていることと、
あなたが読者に与えたいことを明確にすれば、
どのような内容の記事にすれば良いかがわかってきます。

入れ込みたい内容を吟味して優先順位をつけ、
不要なものは省いていきましょう。

ライティングを始めたら、
必ずこの2つの目的に沿った内容であることを、
確認しながら進めるようにしてください。

4.スケジュールを決める

目的がはっきりしたら、スケジュールを決めましょう。

WEBライティングをする上で、スケジュールの管理は
とても重要です。

特にあなたがフリーランスのライターの場合、
最初にクライアントと決めた納期を守ることは、
その後の信頼にもつながります。

クライアントに依頼された案件である場合、
リサーチなどの準備と実際のライティングが、
あなたが担当するところになります。

案件を受ける時に、初稿の提出日を決定したら、
必要な日数プラス1〜2日は余裕をもってスケジュールを組みましょう。

体調を崩したり、急用が入ったりして、
スケジュール通りに進められないこともあるからです。

クライアントは、初稿を受け取った後に
校正のスケジュールを組んでいることもありますので、
あなたが提出日を守らなければ、
その後のスケジュールも全て後にずれることになり、
迷惑がかかります。

それでも想定していた日数では時間が足りず、
納期が間に合わない場合は、
早めにクライアントに相談するようにしましょう。

5.表記ルールを決める

最後に、表記ルールの確認をしましょう。

表記ルールは、漢字やひらがな、数字や記号の使い方などを
文章の中でどのように使うかあらかじめ決めておくことで、
統一感のある記事にするために設定します。

自分で運営しているブログやSNSの場合は、
あらかじめ表記ルールを決めておくと良いでしょう。

クライアントから依頼された案件の場合は、
クライアントが表記ルールを決めていることも多いので、
その会社のルールに合わせてライティングを進めることになります。

複数のライターで1つの案件を担当する場合、
表記ルールがあれば人によって文体が変わってしまうことを
防ぐこともできます。

表記ルールは、主に以下のような項目を決めることが多いです。

文体ですます調 or である調WEBライティングでは比較的、ですます調で書くことが多い。
ですます調は親しみやすく丁寧な印象を与え、である調は断定的で厳格な印象を与える。
漢字開く(ひらがなで書く)か、閉じる(漢字で書く)か※漢字が多いと難しい印象を与えるので注意。
例)子供・子ども、全て・すべてなど
カタカナよく使うカタカナは表記を決めておく例)アイデア・アイディアなど
数字半角 or 全角WEBライティングでは比較的、半角を使うことが多い。1桁の時は全角、2桁以上の時は半角を使うというルールもある。
記号①!、?の使用可否。使用可なら半角か全角か決める
記号②使用できるかっこの種類例)「」、()、〈〉
記号③三点リーダーの使用可否例)三点リーダーは2回続けて使う(……)

表記ルールは、テーマの内容やターゲットによっても変わりますので、
案件ごとに見直しましょう。


WEBライティングを始める前に準備しておきたいことについて、
ここまで2回にわたって解説しました。

WEBライティングをする上での心構えとして、
これらのことを忘れずに、
常に念頭において作業を進めるようにしてください。

次のページでは、著作権について解説します。