Lesson6-3 キャッチコピー作成のテクニック①

前回までのレッスンで、キャッチコピーの基本や、
インターネット上に見られるさまざまなキャッチコピーについて
学習してきました。

ここからは、実際にキャッチコピーを作成するテクニックを
学んでいきましょう。

実践に使えるコツがたくさんありますので、
しっかり学んで身につけてください。

数字を使う

キャッチコピーに数字を使うと、
リアリティーを出し、インパクトを与える効果があります。

短いフレーズの中に漠然とした言葉(たくさん、多くの、など)を
入れるのはもったいないので、
数字を効果的に使っていきましょう。

例えば、どちらの方があなたの注意を引きますか?

1.販売実績多数!不動産なら当社にお任せください。
2.販売実績1000件以上!不動産なら当社にお任せください。

多くの人にとって、②の方が心に響くはずです。

パッと見ただけでも、文字に紛れている「多数」よりも、
「1000」という数字の方が目立ちますよね。

このように数字には、その部分に視線を引きつける効果もあります。

このことからも、数字を用いられる場合には、
積極的に使った方が良いのです。

数字の見せ方を工夫する

数字の見せ方にはコツがあります。

例えば、コラーゲン入りのドリンクがあるとします。

1.コラーゲン10,000mg配合
2.コラーゲン100g配合

同じ量なのに、10,000mgの方が効きそうに思えてしまいませんか?

これが数字の見せ方のマジックです。

逆に数字を小さく見せたい時には、
単位を大きくすれば良いです。

1.ワインの価格:1本10,000円
2.ワインの価格:1本1万円

このように同じ数であっても、
見せ方を工夫するだけで印象が全く異なります。

数字を大きく見せたいのか、小さく見せたいのかによって、
表現の方法を変えましょう。

数字を飾る言葉を付け足す

数字をさらに大きく見せたい時、さらに小さく見せたい時は、
数字を飾る言葉を付け足しましょう。

例えば1本数千円の健康ドリンクがあるとします。

1本の値段としては高いので、顧客に安く見せたいです。

次のように表示してみましょう。

1日あたり、80円!

1本を分けて飲んだ場合の、1日あたりの値段を表しました。

これだけで、「1日80円は安いかも」と思えてしまいませんか?

このキャッチコピーに「たったの」「なんと」などをつけると、
さらに安く感じさせます。

1日あたり、たったの80円!
1日あたり、なんと80円!

何と比較しているのかは不明であっても、
とにかく「1日あたり80円なんてすごく安いんじゃないか?」
と思わせてしまう効果があります。

このほかに「まさかの」「驚きの」などがあります。

このように、数字をさらに大きく、さらに小さく見せる
工夫もしてみましょう。

人は数字に影響される

ある調査結果によると、人は商品を購入するとき、
数字に影響を受ける
ことがわかっています。

「数字が入っていた方が、なんとなく良いような気がする」
という心理が働き、購入の決定打になることも。

「人は数字に影響を受けやすい」ということを念頭に置き、
キャッチコピーを作る時には、
「数字を入れることができるだろうか?」と
常に考えてみるようにしましょう。

ベネフィットを提示する

ベネフィットとは、
顧客が商品やサービスを利用することによって受けられる、
利益や効果のことです。

キャッチコピーでベネフィットをしっかりと伝えると、
顧客の心に響きます。

次の例を見てください。

書きやすいシャープペン

「書きやすい」だけではありきたりですし、
訴求としては弱いです。

次のようにしてみましょう。

手が疲れにくい!持ちやすいシャープペン

「このシャープペンは手が疲れにくいんだ」というベネフィットを
はっきりと伝えることができました。

ここで大切なのは、「ウソ」はいけないということです。

例えば「絶対に疲れない!」は、個人差もありますし、
「ウソ」になってしまいます。

幸せな未来を描く

人はインターネットで商品やサービスを探している時、
「もっとこうなりたい」「こうなれたら幸せ」と
潜在意識の中で思っていることがあります。

そのような欲求を刺激するようなキャッチコピーなら、
顧客の注意を引ける可能性が高いです。

例えば「ドライヤー」を探している時、
心のどこかで「人に髪を褒められたい」「髪がきれいだねと言われたい」
と思っている人がいるとします。

次のキャッチコピーを見てください。

髪がサロン帰りのようにサラサラになるドライヤー

これでも良いですが、そこまで心に響きませんね。

「幸せな未来」を見せてあげられるフレーズを
つけ足してみましょう。

同僚に「髪がきれいだね」と褒められた!
髪がサロン帰りのようにサラサラになるドライヤー

「同僚に褒められる」というのは、
ドライヤーを使うことで得られる幸せな未来です。

このように、具体的に示してあげることで、
ドライヤーに対する購入のモチベーションが高まります。

ターゲットをイメージすることを忘れずに

このテクニックを使うとき、
ターゲットをイメージすることを必ず意識しましょう。

例えば上のドライヤーの例で言えば、
ターゲットが「学生」なら、
褒められたいのは「友だち」や「彼」でしょうか。

たとえ同じ商品でも、媒体が異なればターゲットも変わりますので、
それに合わせてキャッチコピーを変えることを
忘れないでください。


キャッチコピー作成のテクニックとして、

  • 数字を使う
  • ベネフィットを提示する
  • 幸せな未来を描く

の3つを学びました。

次のページでもさまざまなテクニックを
解説していきます。