Lesson6-5 キャッチコピー作成のテクニック③

五感を刺激する

レストランのキャッチコピーで、
見るだけでお腹がすいてしまうようなフレーズを
見かけたことはありませんか?

それは五感が刺激されるからです。

五感とは、「味覚」「嗅覚」「聴覚」「触覚」「視覚」から成る
人の感覚です。

五感を刺激するキャッチコピーは、
頭の中にありありとしたイメージを描くことができるので、
強い印象を残すことができます。

例えば「”おいしい”ビール」だけでは、
どのようにおいしいのかイメージするのは難しいです。

実際のキャッチコピーを見てみましょう。

飲んだ瞬間の”グッとくるうまさ”と、
飲んだ後の”爽快な後キレ”で、
ゴクゴク飲める、爽快なのどごし
【KIRIN のどごし〈生〉】

いかがですか?

「喉が鳴るようなおいしさなんだ」「暑い日に飲んだらおいしそう・・・」
と、具体的なイメージを思い描けます。

「今すぐにでも飲みたい!」と思わせられれば、
キャッチコピーは成功です。

五感を刺激するキャッチコピーは、
食品以外の商品にも使えます。

化粧水のキャッチコピーを見てみましょう。

とろっとたっぷりしっとり。
もっちりふっくらとした肌に。
【ちふれ 保湿化粧水】

この化粧水を使った後、肌がどのような状態になるのか、
ありありとイメージができますね。

五感を刺激するキャッチコピーを作るのは、
イメージ力が必要なので、
難しいと感じる人もいるかもしれません。

その商品を「使う前」「使っている時」「使った後」に、
五感(目・鼻・耳・舌・肌)がどのような体験をしているか?

どのような状態になっているか?を、
具体的に想像してみてください。

信頼度の高さを利用する

人は「権威」に弱いものです。

有名人が使っているものや、
何かしらの「賞」を取っているものは、
無条件に「良いもの」だと考えます。

例えば、「最高品質のタオル」よりも、
「五つ星ホテルで使われている最高品質のタオル」の方が、
圧倒的に「良いもの」と思えませんか?

五つ星のホテルで採用されているぐらいなら、
さぞ品質の良いタオルなんだろう・・・と、印象が強くなります。

その商品やサービスに権威があり、
社会的に認められていることがあれば、
ぜひキャッチコピーに活かしてみましょう。

次の社会的権威性を利用したキャッチコピーの例を
見てください。

皇室御用達のチョコレート
・モンドセレクション◯年連続金賞受賞のワイン
・三つ星レストランのシェフが監修したデミグラスソース
・◯◯大学と共同開発した美容成分を配合した化粧水

社会的に権威のあるところが認めている、
または開発した商品であれば、
「信頼できる良い商品」と思ってもらえるでしょう。

また、「たくさんの人が使っている」商品も、
「良い商品だ」という印象を持ちます。

商品を探す時、レビューが多いものを選びませんか?

行列ができているレストランは、
「自分も食べてみたい」と思いませんか?

このような人の心理を、キャッチコピーにも応用してみましょう。

次の例を見てください。

・10秒に1本売れている・・・
・リピート率9割以上の・・・
・累計販売数100万個突破の・・・

このように圧倒的な数字を入れて
たくさんの人が使っていることを示すと、
顧客への説得力が高まります。

質問型にする

人は質問されると反射的に答えを探します。

次の例文を見てください。

1.初めて海外旅行したのはアメリカでした。
2.初めて海外旅行した国はどこでしたか?

①を見ても「ふーん、そうなんだ」で終わってしまい、
その後に続きません。

すぐに忘れられてしまいます。

ところが②を見ると、
「どこだったかな?」「アジアの国だったかな・・・?」
「初めての海外旅行は学生の頃だったから・・・」
と、あれこれと思いを巡らせます。

つまり質問されると、読者はそこで一旦立ち止まるのです。

この反射神経を利用して、
キャッチコピーを質問型で作ってみましょう。

WEBライティングの上達方法
↓
WEBライティングの上達方法とは?
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どうして友人のA子は、3ヵ月で5キロも痩せたのか!?

このように文末の断定を避け、
質問形式にすることで、
「どうなんだろう?」「続きが気になる」と、
顧客を留めることができます。

また質問型のキャッチコピーは、
「売り込みを和らげる」という効果もあります。

次の例文を見てください。

1.スポーツジムで筋力アップする
2.スポーツジムで筋力アップするには?

①と②では、②の方が顧客に寄り添っています。

まだ情報を集めている段階の顧客には、
「売り込みが強そう」と思われると逃げられてしまいます。

②のように質問型にすることで「売り込まれている」という感覚を与えず、
警戒心を持たれません。

「ここにあなたのためになる文章が書かれていますよ」と
示すことができるのです。


キャッチコピー作成のテクニックとして、
3つのテクニックを学びました。

  • 五感を刺激する
  • 信頼度の高さを利用する
  • 質問型にする

次のページでも、キャッチコピー作成の方法を
学んでいきましょう。