Lesson6-6 キャッチコピー作成のテクニック④

禁止する

顧客にインパクトを与えるテクニックとして
「禁止する」という手法もあります。

「〜するな」と言われると、
やりたくなってしまうのが人というものです。

この心理的効果をキャッチコピーに応用してみましょう。

次の例を見てください。

例:ホラー/サスペンス映画のキャッチコピー
”1人では見ないでください。”
例:ダイエットサポートのキャッチコピー
”本気で痩せたい人以外は読まないでください。”

広告なのに「見ないでください」「読まないでください」
と言われると、インパクトも大きいものです。

「禁止」のテクニックは、
できればベネフィットも一緒に書くと、より効果的です。

例えば上のダイエットサポートのキャッチコピーに
ベネフィットを追加すると、

”本気で痩せたい人以外は読まないでください。
3ヵ月で10キロ痩せた私のダイエット方法”

となります。

「禁止」のテクニックだけでは、
一瞬目に留まるだけになってしまいますが、
しっかりとベネフィットを提示することで、
次を読んでもらえる可能性が高くなります。

常識を否定する

キャッチコピーを見た人に、
「え、どういうこと?」と衝撃を与えるキャッチコピーの手法が、
「常識を否定する」ことです。

人は当たり前のことを言われても何も思いませんが、
自分が正しいと思い込んでいることを否定されると、
衝撃を覚えます。

この手法は多くのキャッチコピーで使われていますので、
例を見ていきましょう。

人は見た目が9割(竹内一郎著)

子どもの頃から、「人は見た目だけで判断してはいけない」
と多くの人は教えらています。

それなのに「人は見た目が9割」と言われえたら、
驚きますし、強い印象を覚えます。

作り方としてはまず、「常識」を挙げます。

例えば、一般的な常識として

「白米を食べると太る」があります。

これを否定すると、

「白米を食べても太らない」になります。

この否定したフレーズを、
これまで学んだ数字や質問型などのテクニックを使って、
洗練されたキャッチコピーにしましょう。

例:
・白米を食べても太らないって本当!?
・「白米を食べると太る」は間違いだった!

このように常識を覆すようなキャッチコピーを考えて、
顧客にインパクトを与えましょう。

ただしこのテクニックを使えるのは、
根拠がある時だけです。

キャッチコピーで常識を覆したら、
必ず本文で根拠となる理由をしっかりと説明してください。

キャッチコピーでインパクトだけを求めて、
本文をおろそかにすると、
顧客の信用を失う可能性がありますので注意しましょう。

トレンドを意識する

言葉は生きものです。

今、旬の言葉もあれば、時代遅れの言葉もあります。

キャッチコピーに時代遅れの言葉を使うと、
「古い情報なのでは?」と悪い印象を持たれてしまう
可能性があります。

なるべく、今流行している旬の言葉を使うように
意識することが大切です。

例えば「うっせえわ(Ado)」という曲が流行しました。

その後、「オリックス 働くパパママ川柳」で、
「手は出さず 口出す夫 うっせぇわ」という夫の自虐ネタで
注目を集めた川柳がありました。

トレンドワードである「うっせえわ」を使ったことで、
「何か知ってる」「聞いたことある」と、
多くの人が親近感を覚えたのでしょう。

上の例はキャッチコピーではありませんが、
キャッチコピーにも応用できる手法です。

トレンドワードは今を生きる言葉ですので、
ニュースや新聞、雑誌、テレビドラマなどで使われています。

どのような言葉が使われているのか、
普段からそのような媒体に、
常にアンテナを張っておくことをおすすめします。

さらにユーザーの属性(年齢、性別、住居、仕事など)によっても、
使われる旬の言葉が異なります。

トレンドを意識しつつ、
その中でもあなたのターゲットが好んで使っている言葉は何か、
リサーチしてみましょう。

トレンドワードの調べ方

トレンドワードは、インターネット上の無料ツールで
調べることが可能です。

代表的な無料ツールは次のとおりです。

Googleトレンド急上昇ワード

Yahoo!JAPAN急上昇ワード

Twittrend


ここまで4回に渡って、キャッチコピー作成テクニックを
学習してきました。

▶︎これまで学習した12のテクニック

  • 数字を使う
  • ベネフィットを提示する
  • 幸せな未来を描く
  • 気持ちに寄り添う
  • ターゲットを絞る
  • ◯◯◯を使う
  • 五感を刺激する
  • 信頼度の高さを利用する
  • 質問型にする
  • 禁止する
  • 常識を否定する
  • トレンドを意識する

これからWEBライティングをしていく上で、
キャッチコピーは避けては通れないものです。

キャッチコピーを作る時に大切なのは、
「おもしろさ」ではありません。

これまで学んだテクニックやコツを知っていれば、
誰でも書けるようになるものなので、
しっかり復習してマスターしましょう。

Lesson7では、キャッチコピーやWEBライティングで使える、
知っておくと便利な単語を学習します。