
Lesson3では、実際にWEBライティングをする時に必要である、
基礎知識を学習しましょう。
ライティングに必要なのは、
センスよりも基礎知識をマスターし、
コツを掴むことです。
これから学習することは、
WEBライティングに限らず、
さまざまな場面でのライティングでも役立ちますので、
しっかりと身につけておきましょう。
まずは読みやすい文章にするために、
日本語の文法について整理します。
主語と述語の使い方(1)
主語と述語の関係を意識してライティングをすることを
心がけてください。
特にWEBライティングでは、
シンプルで簡潔な文章が理想なので、
主語と述語の関係が曖昧でダラダラと続く文章は、離脱を招きます。
次の例文を見てください。
私の夢は、英語を学んで海外で働きたいです。
言っていることはわかりますが、違和感を感じますよね。
主語が「私の夢は」であるのに対し、述語が「働きたいです」では、
文章として成立しません。
それではリライトしてみましょう。
私の夢は、英語を学んで海外で働くことです。
これで主語と述語の関係が正しくなり、
違和感のない文章になりましたね。
このような文章のねじれは、
特に一文を長くした時に起こりやすくなるので注意が必要です。
文章を書いたら、主語と述語のみを取り出して、
確認するようにしましょう。

主語と述語の使い方(2)
主語と述語は、できるだけ近いところに配置した方が、
わかりやすい文章になります。
下の例文を見てください。
私は、夕飯の準備で忙しそうに料理をしている母を手伝うことにした。
この文を読み進めると、
「私」が夕飯の準備を忙しくしているのだろうと匂わせます。
しかし、途中で「母」が出てきて違うことに気がつき、
ややこしい印象を与えてしまいます。
主語と述語を近いところに配置するというルールを守って、
次のようにリライトしてみましょう。
夕飯の準備で忙しそうに料理をしている母を、私は手伝うことにした。
それでも少し一文が長いと思う時は、次のように文を2つに分けましょう。
母は、夕飯の準備で忙しそうに料理をしていた。 だから私は手伝うことにした。
このように分けると、主語と述語は一文につき1組となり、
よりわかりやすくなります。
修飾語の使い方
修飾語と被修飾語の関係も明確にしてください。
次の例文を見てみましょう。
”私は急いで歩いている子どもを追いかけた。”
この文では、急いでいるのは「私」なのか「子ども」なのか、
少しややこしい印象です。
急いでいるのが「私」なら次のようにリライトします。
私は歩いている子どもを急いで追いかけた。
急いでいるのが「子ども」なら次のようになります。
急いで歩いている子どもを、私は追いかけた。
修飾語と被修飾を離して文章を作ると、
どこを修飾しているのか曖昧になってしまうので、
なるべく近くに配置します。
また、上の例文のように読点(、)を使って
わかりやすくすることもできます。
このページで学んだことはとても基本的なことですが、
ライティングの際にあらためて理解して書くようにすれば、
それだけでもわかりやすい文章になります。
次のページでも引き続き、
ライティングの基本ルールを学びます。