
接続詞の使い方
接続詞とは、文と文をつなぐ言葉です。
正しい接続詞を使うことで、
文章同士のつながりや関係を明確に表すことができます。
次の例文を見てください。
天気予報は雨だったので、傘を持って家を出た。 雨は降らなかった。
この文では接続詞がないので、文と文の関係がわかりづらく、
読み手の理解力が必要とされます。
そこで、文と文の間に「しかし」を入れることで、
内容がわかりやすくなります。
天気予報は雨だったので、傘を持って家を出た。 しかし、雨は降らなかった。
接続詞を適切に使うことで、
読み手の理解を助けることができます。
だからといって接続詞を使いすぎると、
今度は逆にスッキリとしない文になりますので、
節度を守りましょう。
まずは正しい接続詞を入れて文章を作り、
見直しの段階で必要な接続詞のみを残し、
あとは削除してください。
接続詞の種類
接続詞を正しく使えているかどうかは、
次の表に照らし合わせて確認してみましょう。
| 種類 | 意味 | 接続詞の一例 |
| 順接、因果 | 前の文を次の文に自然につなぐ。前の文の結果を表す。 | だから/すると/そのため/したがって/よって |
| 逆説 | 前の文と対立、反対の内容を表す。 | しかし/ところが/だけど/だが/それでも |
| 累加 | 前の文の説明を追加で説明する。 | さらに/しかも/その上/それだけでなく |
| 並列 | いくつかの事柄を並べて説明する。 | また/それから/ならびに/および |
| 説明 | 前の文の要約や言い換えをする。 | つまり/ようするに/いわば |
| 対比 | 前の文と比較する。 | 一方/逆に/反対に/対して |
| 転換 | 別の話題に変える。 | ところで/さて/では |
| 補足 | 追加で説明を加える。 | なお/ちなみに/というのも/ただ |

指示語の使い方
指示語とは、「これ」「それ」など、
何かを指す時に使う言葉です。
指示語を正しく使わないと、何を指しているかわからなくなり、
曖昧な文章になります。
次の例文を見てください。
私は大好きな故郷に戻ることになった。 そして新しい会社で働き始め、数ヵ月が経過した。 それが彼女と出会うきっかけになったのだ。
彼女と出会うきっかけは、故郷に戻ることになったからでしょうか。
それとも、新しい会社で働き始めたからでしょうか。
指示語を用いる場所が適切ではないため、不明確です。
次のようにリライトしてみましょう。
私は大好きな故郷に戻ることになった。 それが彼女と出会うきっかけになったのだ。 そして新しい会社で働き始め、数ヵ月が経過した。
これで、彼女に出会うきっかけは何だったのかが、
はっきりしました。
このように、指示語を使うときは、
なるべく指したい文章の直後に置いた方がわかりやすいです。
指示語を使うと、文章がすっきりするので、
正しく使ってわかりやすい文章を作りましょう。
漢字の使い方
コンテンツ内の漢字の量が多かったり、少なすぎたりすると、
文が読みにくくなります。
漢字が多い文章は読む人に難解な印象を与えるため、
離脱の多いWEBライティングにおいては特に注意が必要です。
一般的に、文章全体の漢字の比率で、
バランスが良いのは3割と言われています。
漢字が多いほど硬い文章になりますので、
WEBライティングにおいては少し比率を下げ、
2〜3割までと覚えておきましょう。
できれば難しい漢字は使わない方が良いですが、
人名や専門用語など、使わざるをえない場面もあります。
そのような時には、難しい漢字に読みがなを使うことを
忘れないでください。
なお、専門用語を使う場合には、解説を入れることも大切です。
接続詞や指示語の使い方は、
正確に使うことが大切です。
自分では正しく書いているつもりでも、
間違えていることがあるので、
特に最初のうちは声に出して読んだり、
人に見てもらったりするのが良いでしょう。
次のページでも、ライティングの基本ルールについて学びます。