Lesson10-3 メールで使うライティング術②

前回のページでは、ビジネスメールの基本について学習しました。

このページでは一歩進んで、
相手により配慮したメールを書く方法について解説します。

円滑に仕事を進めるためにも、
しっかりポイントを押さえましょう。

メールの差出人名

ビジネスメールでは、
メールの差出人名にも気を使いましょう。

よくある差出人名として、
「名前のみ」「メールアドレス」のみなどがあります。

しかし、ビジメスメールの差出人名は、
「名前+会社名」とするのがもっともわかりやすくベストです。

例)鈴木 美保【◯◯株式会社】

また日本国内でのメールは、
基本的に名前は日本語表記が一般的です。

差出人名の書き方は、
できるだけ社内で統一することをおすすめします。

メールアドレスのみの場合や、空欄の場合は、
迷惑メールとして判断されてしまう可能性もありますので、
注意しましょう。

本文

メール本文は、相手が読みやすいように、
適宜、改行や行間を入れて書きましょう。

下のメールは前ページと同じ内容ですが、
比べてみてください。

株式会社◯◯◯  マーケティング部
田中様

いつもお世話になっております。◯◯株式会社の鈴木です。先日は、来月開催される△△セミナーに関する会議にご参加いただきありとうございました。セミナー出席者の参加名簿を作成しましたので、ご確認いただきたくメールしました。お忙しいところ恐れ入れいますが、添付の参加名簿をご確認の上、◯月◯日までにお返事を頂けますと幸いです。どうぞよろしくお願い致しします。

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◯◯株式会社
鈴木 美保

〒105ー****
東京都港区****
TEL:03-****-****
Email:suzuki@****.co.jp

これは極端な例ではありますが、
本文に改行や行間が全くないので、
非常に読みにくくなっています。

メールの本文は次のポイントを守って書くようにしてください。

▶︎読みやすいメールのポイント

  • 1行20〜30文字ぐらいまでにして改行をする。
  • 「。」や「、」で改行すると読みやすい。
  • 3〜4行を一区切りとし、行間(1行でOK)を入れる。
  • 特に重要なところ(締め切り日など)は、【】や罫線を使って、
    目立つように表記する。

スマホでも読みやすく

メールを送る相手がいつもスマホで確認するとわかっている場合は、
スマホで読みやすいように工夫すると親切です。

スマホでは20文字ほどで自動的に改行されます。

そのため、良かれと思ってたくさん改行してしまうと、
かえって読みにくくなってしまうので、
改行は控えめにしましょう。

また、1行20文字前後なので、
どうしても縦に長くなってしまいます。

長いメールはスクロールして読むのが大変なので、
メールの内容はできるだけ簡潔に書くようにしましょう。

複数の内容を一つのメールに入れずに、
内容ごとにメールを分けた方が良い場合もあります。

お礼メール

ライターとして仕事をする場合にも、
お礼のメールを送る機会は非常に多いです。

お礼メールをしっかりマスターして、
仕事の幅を広げていけたらすばらしいですね。

お礼のメールを送るタイミングは、
できるだけ早い方が良いです。

例えば取材をさせていただいたら、
その日のうちにお礼をしましょう。

お礼メールの例を見てください。

件名:取材のご協力ありがとうございました。

株式会社◯◯◯  
斉藤様

お世話になっております。
◯◯株式会社の鈴木です。

本日は、取材にご協力いただきましてありがとうございました。

斉藤様より××に関してのお話をたくさん伺うことができ、
とても勉強になりました。

また斉藤様の××に対する思いや、最後まで諦めない姿勢に、
大変感銘を受けました。(※)
貴重なお話をありがとうございました。

原稿ができ次第、
改めてこちらからご連絡させていただきます。

引き続きよろしくお願い致します。

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◯◯株式会社
鈴木 美保

〒105ー****
東京都港区****
TEL:03-****-****
Email:suzuki@****.co.jp

(※)の部分のように、お礼のメールでは、
自分の気持ちを具体的に表現してください。

ただ「ありがとうございます」だけでは、
気持ちが伝わらず、相手の印象にも残りません。

どのようなところが良かったのか、どの部分に感動したのか、
詳しく表現してあげると相手も嬉しいものです。


ビジネスメールで使うライティング術について学習しました。

  • 丁寧な口調を心がけ、失礼のないようにする。
  • わかりやすく、簡潔にまとめる。
  • 相手に対する思いやりを持つ。

そして送信する前には、必ず見直しましょう。

誤字脱字はないか、わかりにくい表現はないか、
確認してください。

これらのポイントをいつも頭の片すみに置いて、
スムーズに仕事ができるようにしていきましょう。

次のページでは、SNSで使えるライティング術について
解説します。