Lesson4-2 説得力のある文章を書く

レポートや解説文などを書くとき、
文章に説得力があるかどうかは、とても重要なポイントです。

WEBライティングにおいても、
「説得力の有無」が重要な場面は多いと言えます。

自分が書いた文章に説得力をつけたい場合は、
どうしたら良いでしょうか。

それには、自分の意見(主観)と、一般的事実(客観)の
使い分けが必要
になります。

このレッスンでは、「主観的文章」と「客観的文章」について解説します。

「主観」と「客観」を意識する

主観的文章は、書き手の意見や感想が書かれた文章のことです。

WEBライティングで言えば、個人のブログやSNS投稿で
多く見ることができます。

一方で客観的文章は、書き手の意見ではなく、
研究結果や一般的な事実などをもとに書かれた文章です。

そのため、主観的な文章よりも説得力が高くなりますが、
事務的な印象も与えます。

主観的文章と、客観的文章の違いを見ていきましょう。

【主観的文章】

 この化粧水は、肌がとてもしっとりします。

【客観的文章】

この化粧水は、ヒアルロン酸配合の高保湿タイプです。

客観的文章では実際の成分が書かれているため、
どうして保水力が高いのか、しっとりするのかが納得できます。

主観と客観のバランスを考える

実際のライティングの際には、
主観的文章と客観的文章を両方用いて書くのが一般的です。

ただし、両者の配分はその文章の目的によって変わってきます。

個人のブログなどでは主観的文章が多い方が良いですし、
商品説明のライティングなら客観的文章を使った方が説得力があるでしょう。

下の例文を見てください。

【主観的文章のみの例文】

当社が研究開発した新しい化粧水は、
使い心地がとても良く、使用後はしっとり感が持続します。 
特に冬の乾燥肌にお悩みの人におすすめです。 
さらに毎日続けることで、お肌に透明感を出せます。 

主観的文章のみなので、少し説得力に欠けますね。

どうしてこの化粧水はしっとりするのか、
成分の説明を入れたりするなど客観的な文があると、
より良くなりそうです。

【客観的文章のみの例文】

当社が研究開発した新しい化粧水は、 
ヒアルロン酸配合のため保水力が高いのが特徴です。 
この化粧水を使用した人のうち、
8割以上が「肌が感想しなくなった」と回答しています。 

客観的文章のみでまとめた文章は、簡潔で説得力があります。

しかし、事務的でそっけない印象を与えるのは否めません。

主観的文章を加えて、読者の心に響く文章にしたいです。

【主観的文章+客観的文章の例文 】

当社が研究開発した新しい化粧水は、 
使い心地がとても良く、ヒアルロン酸配合のため、
使用後はしっとり感が持続します。 
この化粧水を使用した人のうち、
8割以上が「肌が乾燥しなくなった」と回答しています。 
さらに毎日使い続けることで、お肌に透明感が出てくるでしょう。

客観的文章にプラスして、主観的文章も入れて説明しています。

これで説得力もありつつ、文章に丸みを出せました。


このように、ライティングしている本人が、
「主観的文章」と「客観的文章」を理解していることが重要
です。

その上で、主観的文章と客観的文章の配分をバランスよく織り混ぜ、
読者に伝わりやすい文章を書くようにしましょう。

次のページでは、WEBライティングの
「口調を使い分ける」について解説します。