Lesson5-7 コンテンツ企画の注意点

このページでは、
あなたがこれからWEBライターとして活躍していく上で、
心に留めておきたい「E-A-T」と「YMYL」の考え方について
解説します。

E-A-T

E-A-Tとは、Googleの検索品質評価ガイドラインの中に見られ、

  • Expertise
  • Authoritativeness
  • Trustworthiness

の頭文字を取った単語です。

最近はSEO担当者の間で話題になることが多いE-A-Tですが、
どのような意味でしょうか。

前回のレッスンでも解説したように、
以前はコンテンツの質を重視されていない時期がありました。

さまざまなアルゴリズムの変更を経て、
現在Googleが重要視しているのが、このE-A-Tです。

  • Expertise(専門性)→専門知識やスキル、経験を持っているか?
  • Authoritativeness(権威性)→業界でどれぐらい認められているか?
  • Trustworthiness(信頼性)→そのコンテンツは信用できるか?

つまり、掲載しているコンテンツを発信する人の、
専門性や権威性、そしてコンテンツ自体の信憑性が問われているということです。

E-A-Tに関して、特定の評価基準があるわけではないので、
具体的な対策はできませんが、次のことに注意しましょう。

  • 著者情報を書く(その記事は誰が書いたのか、ユーザーにわかるように)
  • 情報の出自を明確にする(どこで調べた情報なのか)
  • 良質なコンテンツを作成し、評価を得る

YMYL

YMYL(=Your Money or Your Life)は、
Googleの検索品質評価ガイドラインに定められている項目です。

YMYLは人の人生に大きな影響をおよぼすジャンルであり、
例えば、「健康」「お金」などがこの領域に入ります。

これらのジャンルでは、
専門家ではない人が間違えた情報を発信してしまうと、
ユーザーに甚大な損害を与えてしまう
ことになります。

例えばお金に関して知識のない人が、
株の運用についての記事を書き、
それを見たユーザーが書かれた通りに運用してしまったら・・・。

ユーザーの人生を壊してしまう可能性すらあるのです。

そのため、Googleは特にこの情報領域については、
厳しい品質基準を設けています。

検索順位を決定するアルゴリズムにおいて、
YMYLが重視されるようになると、
それまで上位にいたWEBサイトも、
信用を得られないと大幅に順位を下げられました。

これからこのジャンルで上位表示を狙うのも、
上で説明したE-A-Tの高いページしか評価されませんので、
一定の困難が伴います。

しかし、YMYLのジャンルを見ればわかるように、
この情報領域はユーザーの関心が高く、収益性もあります。

みなさんの中には、このジャンルでライティングをしたいと
考える人もいるかもしれません。

もしもあなたがYMYL領域の専門家ではないなら、
うかつに手を出すことは危険であることを、
念頭に入れておきましょう。

YMYL領域でライティングをする場合は、
次のことに注意してください。

著者情報を明確にする

誰がそのコンテンツを書いたのかが重要です。

例えば医療について書かれたページなら、
医師が書いたのか、一般人が書いたのかでは、
信頼性に大きな差があります。

著者のプロフィールページを充実させたり、
SNSやブログのページリンクを貼るなどしてください。

情報の正しさを確認する

専門家ではない人がライティングした場合は、
必ずそのコンテンツ内の情報が正しいことを確認しましょう。

YMYLジャンルのページでは、
そのトピックの専門家の監修を受けることが多いです。

情報を更新する

コンテンツは定期的に更新しましょう。

古い情報はユーザーからの評価を得られませんし、
新しい常識にそぐわない可能性もあります。

YMYLに該当するジャンル

YMYLに該当するジャンルは以下の通りとなります。

しかし、これ以外のジャンルはYMYLに該当しないのかというと、
必ずしもそうではありません。

人の人生に甚大な影響をおよぼす可能性があるジャンルは、
以下のリストに入っていなくても注意が必要です。

YMYLに該当するかどうか迷った時は、
そのジャンルに関しての法律の有無が一定の判断材料になります。

法律が制定されているジャンルは、
人の生活に影響を与える可能性があるからです。

情報発信者として、
自分が書こうとしているトピックに細心の注意を払いましょう。

時事問題、ニュース

国際、政治、ビジネスなど。

災害や国際問題といった重要なトピックで、
スポーツやエンターテイメントなどは含まれない。

公共、法律

市民生活を維持するための情報。

例えば公共サービスや、法的問題など。

金融

投資や保険など、お金のことを扱う情報。

ショッピング

オンラインで決済ができるECサイトなど。

健康、安全

医療や病院、防災などの情報。

特定の集団

特定のグループに関する情報。

例えば人種、国籍、宗教、性別など。

その他

上記以外の、人々の生活に影響を与える情報。

例えばフィットネス、就職、大学などに関することなど。


Lesson6では、SEOについて解説してきました。

WEBにコンテンツを上げる以上、
SEOの知識と対策は必ず必要になってきます。

ただし、SEOの基本は「ユーザーにとって役立つコンテンツ作成」です。

SEO対策のさまざまなテクニックやノウハウはありますが、
常に初心を忘れずに、
良質なコンテンツを作り続けることを心がけたいものです。